【イグノーベル賞】11年連続で日本人チームが受賞!その驚きの研究とは?

イグノーベル賞とは?

皆さんはイグノーベル賞をご存知でしょうか?

イグノーベル賞はノーベル賞と違って「人々を笑わせ、考えさせる研究」に対して授与されます。といっても科学者たちは誰かを笑わせるために研究しているわけではもちろんありません。いたって大真面目な研究です。しかし、本人が真面目であればあるほど、逆におもしろい場合も結構ありますよね。そんな研究成果をたたえて贈られるのがイグノーベル賞なんです。

↑混沌とした授賞式の様子

実はこのイグノーベル賞、日本人が11年連続で受賞しているんです。代表的なものを見てみると・・・

1997年 経済学賞
バーチャルペット(たまごっち)の開発によりバーチャルペットへの労働時間を費やさせた功績

2004年 平和賞
カラオケを発明し、人々に互いに寛容になる新しい手段を提供した功績

2005年 栄養学賞
35年間に渡り自分の食事を撮影し、食べた物が脳の働きや体調に与える影響を分析した功績

2009年 生物学賞
パンダのふんから取り出した菌を使って生ごみの大幅な減量に成功した功績

2014年 物理学賞
床に置かれたバナナの皮を、人間が踏んだときの摩擦の大きさを計測した研究に対して

2016年 知覚賞
前かがみになって股の間から後ろ方向にものを見ると、実際より小さく見える「股のぞき効果」を実験で示した研究に対して

たくさんありすぎるので、目立ったものだけセレクトしましたが、ざっとこんな感じです。

ちなみに2005年の栄養学賞の受賞者はかの有名なドクター中松氏。35年以上前からインスタ女子みたいなことをやっていたんですね。

雌が男で、女が雄で!?

で、2017年、日本人らの研究チームが今年も見事、生物学賞で受賞を果たしました。

研究内容は「洞窟内で雌陰茎、雄膣をもった昆虫の発見」。つまり、雄に女性器があって、雌に男性器がある新種の昆虫を発見したということです。

この生殖器が逆転した昆虫、トリカヘチャタテというらしいですが、性交の際、雄は雌にに精子だけでなく、卵を育てるための栄養素も渡しているらしいのです。どうやらこの栄養素が逆転現象の要因であると推測されています。

性交で精子だけでなく、限りある栄養素も持っていかれてしまうとなると、ムダ打ちできないってことになります。1発しか銃弾の入っていない拳銃のようなもの、外したらもう後がありません。相手をじっくり吟味して、性交相手を決めなければ子孫を残すこともままならないでしょう。

昆虫じゃなくて人間だって、例えば一生に10回くらいしか性交できないとなれば、相当慎重に相手を選ぶのではないでしょうか。それと同じことが、洞窟内という狭い世界を生きる昆虫の間で起きているんです。

消極的な雄に痺れを切らせた雌が、より積極的に子種を奪うために、女性器を男性器のように進化させ、対する雄は栄養素と精子を守るため、男性器を内側に隠すようになったという解釈が成り立つ・・・と思います。(個人的な解釈につき誤解があったらすみません)

なんともコメントしづらい研究ですが、この発見、意外と風俗業界に対しても考えるに値する示唆をふくんでいるのではないでしょうか。

少し前の話になりますが、草食系男子、肉食系女子なんて言葉がもてはやされたことがありました。こうした傾向が行き着くところまでいくと、タレントが男性で、スタッフの多くが女性になるかもしれませんね。

ネコは液体?ネコは飲み物?

今回のイグノーベル賞では、もうひとつとても気になる研究がありました。物理学賞に輝いた「ネコが固体であるだけでなく、液体でもあることの流体力学的研究」です。

授賞式のスピーチで研究発表した物理学者は「一般的に液体は容器に合わせて形を変えるものと認識されていますが、猫写真を見る限り、猫は液体の定義に一致しています」と、発言していたといいます。

以下、実際に研究発表で公開された証拠写真↓

まぁ、ネコが液体だってことは、前から知ってましたけどね。

余談ですが、イグノーベル賞の賞金は10兆ジンバブエドル。日本円に換算して0.03円相当だとか。

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しめ
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  • マーケティング事業部のしめです。仕事以外の時間はほぼすべて猫に費やしています。奴隷のような暮らしを強いられていますが、猫に奉仕する幸せかみ締めてます。ちなみに飼い猫の名前も『しめ』です。

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