【埼玉店店長時代の話①】赤字だった経営を立て直すために取った行動

人材開発部の川藤です。
自分は以前、埼玉店の店長をしていました。今回はその時のことを書きたいと思います。

埼玉エリアに異動して

夢見る乙女グループの埼玉店は、2008年12月にオープンしました。自分が赴任したのは、それから3年後の2012年1月でした。

埼玉赴任前は、グループ一番のマンモス店である五反田店にいたので、そのスケールの小ささにびっくりしました。そして、何より赤字の数字を見て正直引きました。

自分「風俗って儲かるんじゃないの、こんなに大手のグループなのに赤字ってありえないよね」

ただただ楽観的で、ひっきりなしに電話が鳴っている五反田店にいた自分は、これなら簡単に売上を上げられると思っていました。

根拠は、東京の2エリア、千葉、横浜と、どのエリアでもセレブリティは爆発的な人気だったことです。しかし埼玉エリアではさっぱりでした。

価格、女性の質、サービスレベル、コンセプトすべてが揃っているセレブリティ。埼玉エリアだけがダメな理由がわからない。すでにマイナスなので、失うものもないし、とりあえず頑張ってみるかと思って始めました。

最初にブチ当たった壁

今あるものを捨てる必要はないので、活かせるものは活かそう。そう思いながら働き出すと、まず初めに社員スタッフの壁にぶつかりました。

当時、社員は自分をのぞいて2名いました。(夢見る乙女グループはどのエリアも、社員だけではなく、業務委託のドライバースタッフやアルバイトスタッフがいます)

1名は面接、講習が出来る中堅社員でしたが、元々辞めたいと申し出ていました。人手が揃ったら辞めたいと自分にも言ってきました。

もう1名は配車(デリヘルの受付を仕切る業務)は出来るが、面接、講習は絶対にやらないという社員。前任の店長時代もその条件で働いていたと言います。

そしてこの両名は定時がくると1分も待つことなくタイムカードを打刻し帰ります。面接が出来るほうのスタッフは、自分が面接したタレントの初日仕事終わりが、定時を5分でも過ぎるなら帰るというやる気のなさ。

しかし、この2名がいないと店は回りません。これは困った、まずは人を集めなければ始まらないと、スタッフ募集に力を入れました。

スタッフの心構えが店の売上を左右する

結果2名の新人社員が入社しました。両名ともに若くはありませんでしたが、1名は経験者でもあり即戦力。もう1名も負けず嫌いな性格で、経験者だった同期に負けじと、どんどん成長していきました。

ドライバー、アルバイトスタッフもやる気のある人達が入り、以前のダメな方たちと入れ替えが出来ました。このタイミングで社員もすべてやる気のあるスタッフだけにしようと思いました。

まず、もともと辞める予定だった社員が退社しました。(もちろん円満退社です)

次にもう1名の社員に声をかけました。

自分「Fくん、今のあなたの仕事は社員としてやるべき内容ではない。今後も社員として働きたいのなら、もっと責任ある仕事をしなければいけない。それが嫌ならアルバイトになってもらいたい」

こんなことを言われたら辞めるだろうと思っていました。しかし、彼の返事は予想とは違う予期せぬ内容でした。

社員F「前任の店長はどうしても好きになれなくて、いつでも辞めてやると思ってました。しょせん風俗、ろくなやつがいないし・・・だったら自分も、好きにやりたいことだけやっていればいいんじゃね、という気持ちで働いてました。しかし川藤さんと一緒に働いて考え方が変わりました。これからは何でもやります。ともに仕事をしたいです。ぜひ一緒に社員として働かせてください」

正直嬉しかったです。この先ともに働くということは、大変な苦労もともに背負うということです。

そして彼の頑張りもあり、この後の埼玉店は劇的に変わっていきます。

意外と長くなってしまったので、次回へ続きます。

この記事を書いた人

川藤
  • 川藤 ( )
  • 五反田店スタッフ、埼玉店店長を経て人材開発部に配属となった川藤です。前職がバーテンダーなので、お酒が生活の一部になってます。皆様の研修を主に担当するので、研修後楽しいお酒を飲みましょう。

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