個室鑑賞部屋の清掃がとんでもなかった件【オアシスの裏で地獄をみた②】

むかーしむかし、かの法師様も書いたというブログを徒然なるままに!
というわけで、今回のテーマは前回に続き【オアシスの裏で地獄をみた②】です。
さらににディープな世界へ皆様をご案内いたします。

1人で何十部屋も連続清掃

バリアフリーのようにすんなりと面接を通り、始まった『個室鑑賞』でのお仕事。内容は大きく分けると「接客」「返却」「清掃」の3つです。

新人がまず教わるのは「清掃」です。お客さんが帰ったあと、各個室の清掃を手早く行います。

清掃のバイトって、体力的に大変なイメージを持っていて敬遠したくなる人も多いと思います。でも、やってみたらもっと大変で逃げ出したくなります。

ひとつの個室が終わると、インターフォンで何号室へ行ってくれと連絡が入り、あとはその繰り返しです。

サービスの性質上、高回転で個室をお客様に貸していかなければなりません。なので、1人で何十という個室を清掃することになります。

忙しいときなどは、何時間もインターフォン越しの指示で清掃を続け、気がつくと「あれっ、さっきもこの個室掃除したな・・・」というデジャブのような体験をすることも。ちなみにデジャブではなく、店全体で30近くある個室がすべて稼動して1回転しただけです。

実際に1人で何十部屋と続けて清掃すると、めまいがするくらい疲れますし、夏場だと脱水症状になったりもします。

清掃担当は大体の店舗で1名、60部屋近くある大きな店舗で2名から3名配置されます。

清掃が必要な個室へ行き、まずはテーブルにある食べ物、飲み物の容器、灰皿などを片付けながらゴミを集めます。

そしてテーブル、ベッドをきれいにしていきます。利用客の中には、飲みかけの酒瓶や大人のオモチャやなどを置いていく人もいるので、そうしたものもすべて処分します。

時には、忘れ物でしょうか?注射器なんてものが個室に置いてあったりもしました。

部屋中に汚物が・・・!!

混んでいる時は、こちらの掃除が終わるのを次のお客さんが待っていたりするので、一分一秒でも早く掃除を終わらせようと懸命になります。慣れてくれば使用状況にもよりますが、一部屋を10秒以内でこなすこともあります。

使用後の個室の匂いや汚れは、とても我慢できない状態の時もあります。中には映像越しの女性にブッカケたのか、TV画面に精液がついていたり、汚物でベットを汚してしまう方もいました。そうした場合、拭けるところは雑巾を何枚も使って拭き取ります。

作業中、吐き気がしてきて、それでも我慢してやっていたら、涙が出てきたこともありました。また、汚物などは素手で触ると病気が感染する可能性もあるので、片付ける時は必ずビニール手袋をしています。

清掃で一番大変だったのは、汚物を部屋中に巻き散らす使い方をしたお客さんの後片づけでした。

いったい何をしていたんだ?と首をかしげてしまうほど、部屋の床や壁のいたるところに汚物が飛び散っていて、ベッドも汚物まみれでした。

こうなると手だけでなく、全身をビニールに包んで作業したいくらいでした。汚物の匂いは消臭剤を大量に使ってもなかなか落ちません。自分についた匂いも落ちなくて困りました。

シャワールームの清掃

清掃業務は個室だけにとどまりません。個室清掃の合間に、お客様が使用するトイレやシャワールームの清掃も行います。

シャワールームの清掃も大変です。風呂場用洗剤でシャワールーム内をきれいにして、壁についた泡や髪の毛を洗い流します。それが終わったら次は排水溝です。

排水溝の汚れはもう面倒なので、直接素手で取り除くのですが、異常に髪の毛が抜けまくってたりすると相当ウザかったです。シャワーの水圧で何もかもを排水管に勢いよく流すのですが、排水溝にウ●コがあった時は泣けてきました。

でも、やがては慣れてくるもので、要領も良くなってきます。客の出入りが少なく時間にゆとりがあれば、室内の掃除を終えたあと、客が座るベッドにゴロンと横になり、テレビで好きな番組を観て過ごすこともありました。

あと掃除が終わったあと、うっかり15分くらいでしょうか、個室内で寝てしまい、「起きろ」という声で目を覚ますと、なんと目の前に先輩がいて怒られる、なんて失敗もありました。

まだまだ「個室鑑賞」でのお仕事は続いていきますが、それはまた別の機会にお話ししたいと思います。

この記事を書いた人

大樹青木
  • 青木 大樹 ( / )
  • 「初志貫徹」!!!とはいうものの壁にぶちあたる毎日に全身複雑骨折にて満身創痍。とほほ(涙)。でも人前では泣かない男の子だもん!!

青木大樹が書いた記事