2016/09/24 ビジネス 危機下のリーダーシップ 飯島 直人 ( 店舗開発部 ) NYC9・11リーダーシップルドルフ・ジュリアーニ こんにちは、店舗開発部の飯島です。 目次1 9月といえば…2 ルドルフ・ジュリアーニのリーダーシップ 9月といえば… 9月になると、嫌でも思い出す「9.11アメリカ同時多発テロ事件」。 知人で亡くなられた方がいるので、2002年以降の9/11夜10時頃(日本時間) 約1分の黙祷を捧げることが習慣になっています。 私は前職で、2005年、NYCに短期駐在をしたことがあるのですが、 「今では、NYCはアメリカで最も安全な大都市です。」と現地人に言われました。 事実、以前は恐れられて近寄ることに躊躇した「セントラル・パーク」の風景は 普通にジョギングしたりのんびり散策する人々が多く見られました。 ボッコボコの道路もけっこうきれいになっていて、ウエスト・サイドあたりで さえも、新しいホテルやしゃれたレストランが立ち並び、平和で楽しそうな 街に様変わりしているほど。 テロ事件当時のジュリアーニ・ニューヨーク市長(ルドルフ・ウィリアム・ ルイス・ジュリアーニ3世 )は、同時多発テロ事件後の危機管理など、 卓越したリーダーシップが人々から賞賛され、2002年2月13日、英国 女王エリザベス2世からナイトの称号を授けられました。 米連邦検事局時代には、マフィアほか組織犯罪の掃討作戦を陣頭指揮 をとって展開し、また、大仕掛けの経済犯罪、インサイダー取引を検挙。 市長としても、凶悪犯罪と長い不況で喘ぐ『腐ったビッグアップル』と 言われた大都会ニューヨークを復活させた凄腕。 ※筆者のNYC駐在時代 ルドルフ・ジュリアーニのリーダーシップ さて、ジュリアーニ氏の、その卓越したリーダーシップとは? 自らが記した自伝的リーダー論の書籍「リーダーシップ」にも書かれています。 ↓メディア掲載レビューの引用です。 —————————————- 一昨年に米国を襲った9・11テロ事件は、当時のニューヨーク市長・ジュリアーニ氏の名を世界に知らしめた。市民のみならず全国民の動揺を抑えた演説力。真っ先に現場に駆けつけた行動力。そして大胆かつ迅速な復興計画の策定と実施力。本書は、今世界で最も注目を集める指揮官の1人、ジュリアーニ・前ニューヨーク市長自らが記した自伝的リーダー論である。 1994年、市長に就任した当時は“腐った大きな林檎”と皮肉られるほど、街には失業者や犯罪者が溢れ荒廃した空気が漂っていた。しかし、ジュリアーニ氏の徹底改革によって、殺人件数が8年間で68%減少するなど、目覚ましい浄化と復興を遂げた。 テロ事件でも明らかになったように、彼の卓越した指揮能力の基本は「即断と熟慮のバランス」である。本書では、市長職以前、“鬼”とうたわれた検事時代の活躍ぶりも紹介され、巨悪や予測し難い事態に真っ向から立ち向かう中で培った手法が明らかにされていく。繰り返し強調しているのが、リーダー自らが手本を示すこと、そして識者・先達の良き知恵を積極的に活用することの重要さだ。アナログと称しても過言ではないほどの徹底した現場思考で、理論が優先されがちなリーダー論に一石を投じている。 (日経ビジネス 2003/06/09 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.) — 日経BP企画 —————————————- 本書で、9.11同時多発テロ事件への当時のジュリアーニ・ニューヨーク市長の対応について書かれています。 ニューヨーク市長としてジュリアーニ氏自身がやるべきことを3つにまとめ、 彼自身がテロリストの立場で、今後起こり得るだろうと考えられる最悪シナリオに基づいて、ニューヨーク市を防御する戦略を組立てていたことに感心しました。 『重要なことから始める』『準備は怠りなく』『説明責任』『人材』『決断のタイミング』『約束するときの注意』『自分の信念の伝え方』『自分を貫くこと』『目的に沿って組織を作ること』など。 ジュリアーニ氏が連邦地検時代、ニューヨーク市長時代も、常に自分自身による経験・行動・考えを重んじていたということ。 例えば、9・11同時多発テロ事件のときには、問題の解決にあたって、単に専門家に任せきりにせず、「テロリズムとは何か?」を、まずは本を読むなどで独学し、自分の頭で考えるなど、いつでも、事件があったら必ず現場を訪れ自分の五感で感じ確認するというやり方。 現場を離れて机上や会議室でいくらデータ理論や理屈をこねまわしてみても、決して問題解決にはならない。 口先だけの政策で行動や結果が伴わない政治家ではなく、何事も人任せにしないで、地味にオーソドックスなやり方も大事にして、自ら行動し、感じ、考え、信念を持って事に向かっていくことが、特に印象深かった。 何らかのリーダー職に就いた方であれば、自分はどれだけ出来ているだろうかと、気がかりになる部分もあるのではないでしょうか。 私はといえば…心もとない思いにかられます。。 ※ジュリアーニ氏もヤンキースファン! 松井&ヤンキースの応援^-^ ルドルフ・ジュリアーニの言葉 最後に、ジュリアーニ氏の言葉を引用します。 —————————————- 「リーダーは、ほかの誰よりも喜んで責任を引き受けなければならない。」 「危機の最中に、細かい点などに注意を払っていられないと思う人もいるかもしれないが、危機に陥った時、部下や、自分を頼りにしている人たちに安心を与える最善の方法は、リーダーがいつも通り細部まで注意を払っているという姿勢を示すことである。」 「リーダーは、チームが各選手の能力の和以上のものを発揮できるようにふるまうべきである。」 —————————————- ※NYCの夜はリモで豪遊!? この記事を書いた人 飯島 直人 ( 店舗開発部 ) 「仕事」も「趣味」も、やりたいことが多すぎる生活を送っていますが、毎日の人生をおもいっきり楽しんでいます。よく働きよく学び、そして、よくよく遊んでいきましょう。 飯島直人の記事一覧へ 飯島直人が書いた記事 2016/11/24 秋は芸術と紅葉を満喫してリフレッシュ 2016/10/21 富士山ハイキングを機会に「おもてなし」を学ぶ 2016/09/24 危機下のリーダーシップ 他にもこんな記事が読まれてます 2022/04/05 【夢見る乙女グループ スタッフブログ】リニューアル再開のおしらせ 2020/06/23 【夢見る乙女グループ スタッフブログ】休止のお知らせ 2020/06/21 【羽田空港新ルートは今後どうなる?】いざ自分の身に降りかかってみると… 2020/05/03 【大事にしている言葉】仕事を頑張るのではなく、自分のファンを作りなさい 2020/04/27 【採否結果に毒舌注意?】約10万人の風俗嬢応募を横目で見てきて思う事35 2020/04/21 【世界5分前仮説】もしこの仮説が正しいとしたら…ロマンあふれる思考実験 今、この瞬間が決断の時期 仕事以外の時間・退勤後の時間をどう活用するか