楽しい時間って早く過ぎてしまうけど、本当に時間の流れは一定なの?
- しめ
- ( マーケティング事業部 )
時間の流れは本当に一定?
年をとると時間が早く進んでいるように感じます。
子供の頃の1年間は、あんなに長かったのに大人になるとあっという間に過ぎてしまう。
また、極度に集中していたり、周りが見えなくなるほど夢中になっているときも、やっぱり時間は早く過ぎているように感じます。逆に、単調な作業をつまらないと思いながら続けていたりすると、1分間がものすごく長く感じたり、なんてことも・・・
時間の流れが速くなったり遅くなったりするわけでもないのに。不思議ですよね。
ちょっとうろ覚えですが、昔、聞いたか読んだかした説によると、「時間」は、それ自体が単一の概念であり、構成するパーツを持たないため、速度の変化を計測することができないそうです。
時計は様々な部品で構成されています。それらの部品から構造を調べれば、正確な時間を刻まずに遅れる理由、早く進む理由、つまり故障の原因を調べることができます。
しかし、時間は分解して調べるということができません。当たり前ですが。構造を持たない時間は、ただそこにある「時間」として受け入れるより他ないということです。未来永劫調べようが無いって結論、お手上げってことですね。
ちなみに、時間全体が実はこっそり遅れたり、早まったりを繰り返していたしていたとしても、我々には感知しようがありません。録画した番組を早送りしようと、番組の内容は変わらないのと同じで、仮に時間の流れが変化しても、人間自体もその変化の中に含まれているので、何も変わりません。
時間には2つの種類がある
どんなに精度が高くても、時計は遅れることがあります。でも、時間は遅れないし、早まることもありません。常に一定であるというのが大前提です。
「時間」が規則正しいとしても、人間はそうではありません。日常生活の中で時間の進みが早いと感じたり、遅いと感じたりすることは頻繁にあります。これは、個人の主観が影響しています。
客観的時間は一定ですが、主観的時間は必ずしもそうではないということですね。先に述べたように状況によって感じ方は大きく異なります。
年をとると時間の経過を早く感じるのも、熱中していると時間が早く経つのも、単なる気のせいで済ませるには、あまりに多くの人が同様の感覚を抱いています。
これは客観的時間とは別に、個々人が主観的時間の中で生きているから起こる感覚の差異です。
主観的時間の感覚を仕事に活かす
時間の感じ方って、人によって違うってことですね。でも、短期的な感覚になりますが、楽しいときには早く、つまらないときには遅いっていう法則は共通です。大人になると時間が経つのが早く感じるといった長期的な感覚の変化は、また別の要因もあるようですが。
長くなりましたが本題です。つまり楽しんで仕事をしている人にとって、1日はあっという間。つまらないと思って働いていると、なかなか終わらないってことですね。
こうした主観的時間の感覚を利用すれば、仕事の効率をアップさせることができます。
例えば、今までつまらないなと思っていたような作業こそ、熱中して行えば、早く時間が過ぎるということです。夢中になって楽しみを見出せば、主観的時間は早く経過します。客観的時間は同じでも、成果の内容、密度は大きく変わるはずです。集中することで効率も上がるし、まだ10分しか経ってないのか、ハァー、なんて思うこともなくなります。これって割といいこと尽くめだと思うんですが、どうでしょう。
だからといって、楽しい作業を、あえてつまらないと思い込んで、時間の流れを引き伸ばすというのは不毛かと思いますが・・・