【脱糞疑惑!?】あの日起きた忌まわしい出来事をありのままに話そう!!

断じてう○こではない!それだけは信じて欲しい

私はデスクに座っていた。書きものをしようとして、ペンを取ろうとした時、ペンが滑って床に落ちた。私は不用意に手を伸ばした。そして、指がもう少しで届こうという時。

ビリ・・・

(ん・・・?)何かを引き裂くような音が聞こえた。なんだろう、そう思ったがもう遅かった。

ビリリリリリリリ!!!!

「あ゙あああああああ!!!」

私は慌てて尻を見る。私の隣では後輩社員が私の方を見る。きっとこの子は、尻を押さえる私をみて「う○こ」でも漏らしたかと思っているのだろう。

「ちがう!!ちがう!!」
「なにがですか?」

私のあまりの慌てように、後輩社員はいぶかしい目で見ている。

ちがう、ちがうのだ、脱糞では決してないのだ。スーツのズボンが裂けたのだ。触ってみると、まるでTシャツの首のように20センチ以上も口を開けている。

いつでも「うん○」が発射可能な機能的商品をお届けしています。てさ、オイオイオイ!どうするよ!!!

長く険しい戦いのゴングが今、打ち鳴らされた!

まだ午前10時。これからまだまだ仕事しなければいけないんだけど!
まるで先発した投手が、初回にホームラン10本打たれて、それでも投げ続けなければいけない弱小野球チームのようだ。

どうすんの!今日一日。尻を押さえながら慌てふためく私を見て先輩社員が言う。

「○んこしたいなら、便所行ってこいや!」

なんなの!このみんなのう○こ疑惑!!!

私はある方策を思い付いた。そうそれはガムテープ。粘着力の強いガムテープを惜しげもなく使い、忌々しい通気口をふさいでやるのだ!

尻に手を当てながらガムテープを掴み、トイレットへ走る。そのすれ違いざまに年配社員が一言。

「どんだけ我慢してるんだよ」

もう!また!なんで、みんなそんな疑惑を!こっちは必死なんだよ!

私は個室で長ズボンの内側から3本のテープを貼り、なんとか補修作業を終え、その後何事もなく戦線へ戻っていったのだ。

そして数時間が経ち、私は異変に気がついた。チクリとした痛みを感じ、太ももを押さえる。その痛みは激痛に変わりはじめる。

(イタタタタタタッタ!!!)

往年のケンシロウに匹敵する叫びを心で発し、私は飛び跳ねる。ガムテープのはじっこがめくれ上がり、あろうことか、ふともも裏のヘアーを引っ張ってやがるのだ。

私はまた個室にこもる。確認するとガムテープ全体の約半分が私のももに貼りついていた。その粘性の強いものに手をかけ、そしてビリリリリ!!!

(イタタッタタ!)

ラオウの胸板が吹っ飛ぶくらいの百裂拳が頭を駆け巡る。その格闘を終え、席に戻る。もう私は自由だ。幾多の試練を乗り越えた勇者だ。

もう何も怖くない。

尻の通気口から垂れ下がっていたものは?

そして定時が来ると私は堂々と席を立ち、JR山手線に乗り家路につく。もういい、誰にどう見られようといいのだ。

やっとの思いでたどり着いた邸宅。ふと鏡に背中を向けて見つめる。

(ああ・・・)

私は言葉に詰まる。そう、通気口からはガムテープが、アッカンベーをしていた。

私は思った、今度の休みに絶対スラックス買いに行こう。そして必ず股下に「かぶせシック(補強裏地)」をつけるのだ。

おわり。

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キャスバル兄さん
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  • その名の通り「赤い彗星」憧れてる中二病!この業界でのニュータイプを目指すべく日々奮闘中!!大佐と呼ばれたい。

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