【配車アプリ開発の是非】ドライバー業務の効率化にアプリは有効か?

配車アプリ導入の必要性

デリヘルを運営する上で欠かせないのが配車です。

女性一人にドライバーを一人ずつつけていてはとても回らないので、少ないドライバーの人数で女性やお仕事道具、私物などを運ぶ必要があります。当然効率よく車を動かしたいわけです。

例えば五反田で2時にお仕事が終わり、2時半に新宿にいる次のお客様のもとへ移動するA子さんと、2時15分に渋谷でお仕事を終えて、そのまま池袋にあるご自宅に帰るB子さんがいたら、

  • B子さんの私物を事務所でピックアップ
  • A子さんを五反田で乗せる
  • B子さんを渋谷で乗せる
  • A子さんを新宿で降ろす
  • B子さんを池袋で降ろす

といった具合になります。

ドライバーさんの数や思考の制限時間が限られてる中、人の頭で考えるのはとても大変な仕事です。

女性の特性やドライバーの特性、この時間はこの道が混んだり、、、などなど熟練のノウハウも必要になるので、新人には敷居がとても高いです。

とはいえ少子高齢化で人材不足の時代に、一から丹念に人材育成に励むのもナンセンスです。いつ辞めてしまうかもわからない軟弱な平成の若者たちは、インターネットの発展により、転職先も昭和に比べて格段に探しやすくなったのではないでしょうか。

平成4年生まれの私も、インターネットがなければ一生YOGを知らなかったかもしれません。というわけでアプリ化はとても理にかなった考えだと思います。

アプリ化による費用対効果

ここで問題になるのは費用対効果です。配車以外にもアプリ化によって恩恵を得られる業務はたくさんあります。

営利団体である以上、限られた人材でアプリ化を順次行なっていくには、費用対効果の高い順に実装していくのが当然の判断です。

では、配車アプリの費用対効果はいかほどでしょうか。極めて単純なモデルでアプリを実装してみましたが、意外にもその関数は簡単に作れました。

ドライバーの総移動距離を最小化する関数を作るだけだからです。ただあくまで「単純なモデル」で作成しただけであって、現場でまともに働くものを作るには相当考慮すべき点があります。

よくよく考えて列挙してみましたが、このモデルに仕様が50くらい追加されるので、適当な見積もりですが、100人月以上かかるかもしれません。1人を1か月雇うのに50万円かかるとしたら、5千万円かかる計算になります。

アプリの開発費用を回収できない?

それに対してどれくらいの売り上げやコストダウンにつながるでしょうか。実は配車専用に人を割く必要がなくなって、その分の人件費が浮くくらいです。

同業他社はそれぞれ独立したシステムを使っているので、もし販売を行うことになっても、そのシステム用に入力機構をあらためて開発するなど、余計な手間もかかります。毎月運用費をいただくビジネスモデルでも、かなり微妙なものになると思います。

お店によって求められる仕様も当然違いがあるでしょう。広告媒体などと比べると、費用対効果はかなり低く、実現性は乏しいという結論です。

この記事を書いた人

西園寺
  • 西園寺 ( )
  • 社会人3年目、楽しく人生を送りたいと考えて、思い切って以前から興味のあった業界に飛び込みました!慣れない環境に奮闘しつつ、成長する様子を綴ります。

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