【80’S】気になるあの子とススキノナイト~北国美少女に乾杯!PARTⅡ~

横浜エリア、店長のやまもです。前回に続いてススキノナイトのお話です。

ひょんなことからディスコでバイトを始めて

ディスコブーム全盛の80年代。「釈迦曼荼羅」「マハラジャ」とユーロビートが流れる大箱のダンスフロアには若者が溢れていました。

ホストクラブは今ほどブームではなく、夜の花形はディスコの黒服ウェイター。人気ディスコの黒服にはちょっとしたファンクラブがあるほど。

そんな中、私がバイトを始めたところはパブディスコと言われるジャンルのお店。ホストクラブ的な感じもあって店をハネた後、閉店まで待ってた女の子達とアフターに行ったりもします。「手を出したら来なくなるから、絶対禁止」というのが店の鉄則でしたが。

一人で毎晩のように来るアイドル顔負けの美少女。ダンスフロアで踊る彼女は眩しく、男子達の視線を集めていました。何人もが声をかけますが相手にはぜず、閉店まで踊っては帰って行きます。

めずらしくカウンターで飲んでる彼女に「今日は踊らないの?」「うん、ちょっと。相談に乗ってくれないかなあ?」「じゃあハネたら飯でも行こうか」「やったぁ!嬉しい」という展開に・・・

午前4時に居酒屋のカウンターで

店が終わるのが午前4時。掃除と洗い物を終えて彼女を待たせておいたマクドナルドへ。

「待った?」
「全然!」
「どしよっか?」
「もうちょっと飲みたいかな」

今でこそ珍しくはありませんが、当時は24時間営業の飲み屋さんは少なく、ススキノナイトワーカーが集まる、ちょっとあやしげな居酒屋「一文銭」に2人で向かいます。

カウンター席に座り、ビールを頼んで、

「お腹すいてない?」
「大丈夫。飲みたいな」
「相談って?」
「なんだと思う?」
「なんだろ」
「ま、飲もうよ!」

てな感じだったでしょうか。でもやっぱり、隣にいる彼女はアイドル級に可愛く・・・

肩にもたれかかる彼女はどこか儚げで

当時、若者の心を圧倒的に掴んだシンガーソングライター、尾崎豊の名曲「ダンスホール」。もれなく大ファンだった私は、酔って肩にもたれかかる彼女に、その歌を重ねていたような気がします。

「ギュウギュウづめのダンスホール~はしゃいで踊りつづけてるおまえをみつけた」
「少し酔ったおまえは~夢見る娘ってとこだよ・・・」

北国で出会ったその美少女は、どこか儚く、刹那げで。この歌のラストで尾崎が歌う「そうさおまえは孤独なダンサー」のようでした。

ススキノの夜、というより朝は更け、店を出ると少し雪の残る裏路地で「次は何処いく?」と腕を組んでねだる彼女。刹那さと下心は交差して・・・続きはPARTⅢにて。

この記事を書いた人

やまも
  • やまも ( / )
  • タレントのマネジメント業から転職、ドライバースタッフを経て、入社5年目の店長就任。新たな気持で取り組んでいます。チャンスはここにあります!横浜で一緒に夢を語りましょう。

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