【風俗ソムリエが斬る】パパ活・デート援の実態について歴史を交えて語ってみた

こんにちは、ブログ遅筆に定評のあるクロサキーヌです。
さて、今回は昨今良く聞く『パパ活』なるものを、私なりに語ってみたいな~という、あまり中身のない内容です。TVのワイドショーから週刊誌、ネットの話題記事にまで登場している『パパ活』ですが、そこに至る歴史的な背景から説明してみたいと思います。

愛人バンク(1981~)

愛人を持ちたい男性と、愛人になってお金を得たい女性を取り持つクラブや業者。wikipedeia

1981年に創業された「愛人バンク 夕ぐれ族」が、TV・雑誌などに大きく取り上げられ、以降、風俗の暗いイメージではなく、愛人稼業の取り持ちというスタンスが受けて社会現象にもなりました。

といっても中身は管理売春に違いなかったので、1983年に警察の摘発を受けて潰れております。しかしながら、愛人バンクの登場が、その後の援助交際などに繋がっていったと言えなくもありません。

間抜けな話ですが、摘発に至った経緯は、事務所に入った泥棒が会員名簿を盗み出し、それを買い取るように要求。指定された場所で従業員が犯人を取り押さえて、警察に突き出したまでは良かったが、証拠物件として押収された会員名簿に載っていた女性会員に事情聴取を行ったところ、デートのたびに報酬を受け取っていたことが露見し、逮捕に至ったようです。

また、今も連綿と続いている交際クラブ(デートクラブ)は、この愛人バンクの系譜と言えるでしょう。

テレクラ(1985~)

テレフォンクラブとは、電話を介して女性との会話を斡旋する店。通称はテレクラ。wikipedeia

繁華街を歩けば、ド派手なネオンの看板を掲げて、そこかしこで営業を行っていました。

電話の早取りなど、利用したことがなくても知っている人も多いかと思います。サクラが大量で出会えない系でしたが、女性誌等への広告宣伝効果もあってか、1990年代以降は一般女性からのコールも増えたようです。

女子校の近くの店舗は、リアルJKからコールが来ると評判になり、大盛況のお店もありました。

このテレクラJKからの流れが、のちの援助交際へと発展したのだと思います。

援助交際(1990年~)

援助交際(えんじょこうさい)は、女性が金銭等を目的として交際相手を募集し、性行為などを行う売春の一形態。wikipedeia

1990年代に入り、ポケベルや携帯電話が徐々に普及。しかしながら、使い勝手や所持率の問題で、まだまだダイヤルQ2を使った業者の組織売春が主流。

1994年に摘発された「援助交際クラブ」というQ2業者の名前から、援助交際という名称がマスコミでも使われ始めたようです。

1995年にPHS端末が発売され、若年層の女性が携帯を持ち始めたことで、今まで業者通しであった男性との接触が容易になり、翌1996年の流行語大賞にノミネートされるほどに広がりを見せるようになりました。

1999年に始まったiモードサービスをきっかけに、スタービーチなどの出会い系サイトなどが出現し、より援助交際へのアプローチが容易になりました。さまざまな規制を受けながらも、現在まで続いており、ローティーンの小遣い稼ぎの場となっています。

出会い喫茶(1998年~)

出会い喫茶(であいきっさ)とは、2011年1月1日に改正、施行された風営法第2条第5項(性風俗関連営業)第6号営業・出会い系喫茶営業に該当する店舗型性風俗特殊営業の届け出をしている風俗店。
出会い系喫茶と表記されることもある。バーのスタイルの同様の店については、出会い系バーと呼ばれる。ネット上では、セリクラの隠語として、しばしば「芹」と表記される。wikipedeia

店内は男性席、女性席がマジックミラーなどで仕切られていて、気に入った女性がいたらトークルームに誘い、外出料を別途払うことで、外でのデートが行えるという仕組み。水面下で人気になっていましたが、2006年のTV番組紹介をきっかけに爆発的な流行となりました。

女の子側は無料で利用できる上、店内での飲食や雑誌・マンガ読み放題ということで、暇つぶしの女性などが利用を開始。それに伴い「素人を連れ出せる」と、多くの男性が足を運び、人気エリアの店舗だと行列ができるほどでした。

流行初期の段階では、未成年者や高校生等の入場を制限していなかったため、JK・JC愛好家の方からも絶大な支持を得ていました。

また、法改正により「デリヘル」が誕生したことで、待機中や掛け持ち風俗嬢、純粋な素人女性(?)、お店のサクラなどが入りまじり、現在に至っています。

ただ、集客の大きな目玉になっていた「JC・JK」たちが、2011年の風営法改正で入場できなくなったことにより、一時の隆盛は下火になっています。

JKビジネス(2006年~)

JKビジネス(ジェーケービジネス)とは、女子高生(JK)による密着なサービスを売りにした商売である。wikipedeia

1990年代後半から2000年に掛けて、一部のマニアに支持されていたコスプレ系飲食店の中から、2001年にメイド喫茶が秋葉原に誕生し、アキバ文化の浸透とともに全国に拡大。

店舗の乱立により競争が激化したことで、他店と差別化を図って作られたのが現役女子高生が簡易マッサージを行う「JKリフレ」で、2006年頃にOPENしたと言われています。

マッサージだけでなく、腕枕、耳かき、添い寝などのお店も現れ、風営法や労働基準法の隙間をついた形で18歳未満の女性が従事。東京では秋葉原や池袋を中心に爆発的な人気となりました。

さらに競争が激しくなり、「JK見学店」「JK散歩」「JK撮影会」などのお店がOPEN。過激化の流れを辿った結果、密着系のサービスであったり、水着や下着を見せる行為も行われ始めました。次第にエスカレートして、裏オプといわれる性的なサービスまで行われるようになりました。

JKビジネスについては、警察と業者のイタチゴッコが続いており、各自治体も青少年育成条例の改正を行っています。

規制の強化により、非合法のJKビジネスの運営が困難になってきていることは間違いありません。が、雨後の竹の子のように新たな業態で復活するということは、業者にとってかなり美味しい事業なのだと思います。

しかし、JKビジネスへの規制が効果を上げていることも事実で、今回のブログテーマになっている「パパ活」や「デート援」とも繋がっています。

「ホンマでっか!?TV」などの出演で有名な門倉貴史さんの著書『日本の「地下経済」最新白書』によると、JKビジネスの市場規模は年間799億円、働いた可能性のある女子高生は都内で14,000人以上と試算されております。

ちなみに最新のJKビジネスは「JK占い」なるものらしいです。

パパ活(2014年~)

女性が経済的に援助してくれる男性(いわゆる「パパ」)を探す活動を指す俗な言い方。援助交際の女性目線の言葉でもある。肉体関係の有無を含め、どのような支援をして貰うのか交渉を行い支援をして貰う。wikipedeia

スマホの普及とSNSの発展により生まれたのがパパ活ですが、これまで説明してきた諸々をマイルドな言い方にしたものなので、新しいという感じはないように思います。

パパ活は”売春”とは違う的な説明をしているサイトが多々ありますが、男性目線から見て売春、一部女性から見て売春ではないというのが実態だと思います。

  • パパ活…主に20代女子による活動
  • デート援(デート援交)…主に未成年による活動
  • 謝礼交際…主にアラサー、アラフォーによる活動
  • プチ愛人…短期間の愛人関係(特定だが一人とは限らない)

年齢層や内容で呼称が違うようですが、中身はほぼ同一のものです。

こういった流行りものには必ず業者が飛びついてきます。googleで“パパ活”を検索しますと、斡旋サイト業者が作ったであろうキュレーションサイトが出てきます。

女性側が、こういった業者サイトを使って、金持ち男性を捕まえることはかなり厳しいと思います。多くの場合は、ツイッターの裏垢やラインなどを使って、直接コンタクトを行っているようです。

『#○○』

でいくらでも相手が見つかる時代です。トンデモナイ話ですが、女性の55.8%は非正規雇用で平均年収は150万円以下という時代です。

奨学金で大学に通った正規雇用の30代でも年収300万円程度で、首都圏で返済しながら生活していくには厳しいという状況を考えると、こういった副業が必要悪的に出てくるのも仕方ない話かもしれません。

貧困女子の増加と、風俗や売春は嫌だという気持ちを利用したマイルドな「パパ活」という言葉でパッケージすることで、こういった売春紛いの行為が蔓延していったのだと思います。

まとめ

流行り?の「パパ活」も私からみたら、

  • 長・短期の愛人契約
  • 単発の愛人契約

としか思えません。

大体、男性の立場から見ると、収入によって求める見返りが変わるというのもナンセンスです。『金持ち⇒ガツガツしてなくて性的なものを求めない』などというのは幻想です。

むしろ、見返りを求めるほうが人間的に信用できますし、見返りはいらないと言うほうが、うさんくさく思いますがどうでしょうか。

ちなみに仮にデートだけの関係であっても、パパが既婚者であれば、奥様は有責で訴えることができます。既婚者とパパ活している女子は注意しましょう。

ということで、なんとなく「パパ活」なるものを、歴史を交えて説明してきましたが、いかがだったでしょうか。

ではまたmm

忘れるところでしたが、夢見る乙女グループは全店舗公安委員会に届出を出している優良店舗です。

 

この記事を書いた人

大地黒崎
  • 黒崎 大地 ( / )
  • 色々やってます「黒崎」です。以前は、フランチャイズの開業支援などを行っていました。 野球やサッカー観戦大好きで、スタジアムにも観に行ってます。あとベビメタも好きです♪

黒崎大地が書いた記事