空海が入定したとされる場所へ向かう大阪、男一人旅【奥ノ院編其の五】

2018年も終わろうとしているのに、まだまだ上着のいらない横浜店舗スタッフの山中二郎と申します。

もし空海が今も生きていたら・・・

思い立って初めての大阪旅行に行き、いろいろあって高野山に来た。というのが前回までのあらすじになります。

高野山の中でも最奥に位置する文字通りの奥ノ院ですが、さらにその中の奥にある廟で、今も弘法大師空海が地中に籠り修行を続けている、と言われる場所があります。色彩豊かで美しく、かつ派手すぎないその廟は、なんと弘法大師空海が籠ったとされる場所を中心に建設されたそうです。

もし空海が今でも生きていて不意に地中から出てきたら、さぞ驚かれることと思います。

空海の人柄は知りませんが、きっと、

『アレーーーーーーーーーーー!何コレ!!!どうしたのコレ!!!!!』

なんて風に驚くのかな?などと思いながら廟の周りを歩いてみると、神聖な雰囲気も少しなごみます。

空海が修行で籠ったと言われる場所へ

廟の裏手に回ると、多くの僧が空海のために祈りを捧げていました。立ち上る線香の香りに鼻をくすぐられ、一心不乱にお経を上げる姿に引き込まれます。お経も少しのズレが重奏のようにも聞こえ、その場所でしか味わうことのできない独特な雰囲気に、しばし立ち尽くしてしまいました。

その後、いよいよ空海が修行のために籠ったと言われている場所へ。

その場所は廟の地下にありました。階段を下りると少しヒヤっとします。それが地下だからなのか、そうではない何かによってなのかはわかりません。

先ほどの独特な雰囲気とはまた違い、地下で薄暗く赤い妖艶な明かりなのですが、不思議と暖かい雰囲気を感じます、そして、空海が籠っていると言われている場所を前に、何かを感じる、ということはありませんでしたが、感慨深いものはありました。

護摩焚きをお願いすることに

その場所をあとにし、廟に入ったところにあった護摩焚きの場所へ戻りました。相も変わらず護摩焚きをしている僧は汗が吹き出し、とても熱そうですが、ご本人はきっと何も考えていないんだろうな、とか思いつつ・・・

でも、皆の祈り事を請け負う人が、

『あっつ!こんな火の近くで熱すぎ!』

とか思ってたら嫌だなと思い、護摩焚きをお願いする前に焚いている方の表情を確認しました。ひたすら熱そうでしたが、真面目に焚いてる!と思ったので、護摩焚きをお願いすることにしました。

以前のブログにも書きましたが、払う金額で札の大きさが変わり、効力が続く期間も異なるとのことが書いてあります・・・

このシステム的なものを最初に考えた人は誰なんだろうとか?値段や効力の長さを決めるための、僧侶ミーティングとかやったんだろうか?とか、いろいろと考えてしまいました!

護摩には弊社と関連会社の発展を祈念しました。

この記事を書いた人

二郎山中
  • 山中 二郎 ( / )
  • ドライバーから始めたものの、居心地の良さから気付けば正社員になっていた37歳独身の山中二郎と申します。日々の出来事で口に出すまでもなく心にしたためた事を徒然なるままに書いております。

山中二郎が書いた記事